飼育の基本

ここでは、飼育の基本について書いていきます。
思いついたら、追記、訂正を繰り返していきたいと思います。

最低限必要な物

1.水槽
サイズは、小型の瓶から、大型水槽まで何でも問題はありません。
水量があった方が、水質を一定に維持しやすいので、安定した飼育を望まれるのであれば、ある程度の容量があった方がよいのですが、餌で育てる場合、あまり大きな水槽すぎても、投入した餌にラムスホーンがたどり着かない場合もあるので、そこそこのサイズで良いと思います。
当方は、繁殖用には60p規格水槽(いわゆるホームセンターでも売っている普通の水槽)、90p規格水槽、選別飼育用には、手入れのしやすさから背の低い60p×20p×20p水槽、その他、色々な魚を飼育しているので、そこに同居させています。

魚の飼育専用水槽にこだわる必要はなく、気に入ったきれいな瓶に底砂と水草を入れ、そこで飼育するのも良いかも知れないですね。
勿論、昆虫用として販売されているプラケースでも、睡蓮鉢でも全く問題有りません。
要は、水が漏らない容器であれば、大丈夫です。
神経質にならず、各自の好みの容器で育ててあげて下さい。

2.フィルター
有った方が良いです。
理由は、水質が安定する事と、それによって水替えの頻度が下げられるからです。
水替えをしていれば、無くても構いません。
当方の水槽では、水槽のサイズに合わせて、投げ入れ(スイサクM)、水中(スイサクスペースパワーフィット)、外部(コトブキパワーキャニスター、エーハイムクラシック2213・エコ2235、テトラビリーフィルター、上部フィルターを使い分けています。
外部フィルターと、上部フィルターにはテトラのP1もしくはP2を接続していますが、これは、稚貝がフィルター内部に入る事を防ぐためです。

3.エア
エアリフト式フィルター、上部フィルター、外部フィルターにディフューザーを装着している方は特に考慮する必要はありません。
水草が適量入っていれば、無くても構いませんが、好気性の生物濾過を行うのであれば、有った方が良い程度でお考え下さい。
もしも、要損酸素量が不足した状態の場合は、水面近くに集まってきますので、そのような状態であれば、金魚用のブクブクや投げ入れ式のフィルターを使ってみて下さい。
よほど水温が上がらない限り(水温が上がると水の中の要存酸素は減ります)酸欠で死ぬ事は希です。

4.底砂
大磯、濾過一番、サンゴ、ソイル等、使い分けていますが、無ければならないという事はないです。
ただ、あまり細かい物を使うと、大きくなった貝が足場にする事ができず、起きあがれなくなってしまうので、ある程度粒のサイズがある物が良いでしょう。
勿論無くても大丈夫ですが、生物濾過の役に立つので有った方が水質は安定します。(濾過器の能力が十分、もしくは水替えを適切に行えば無くても構いません)

5.水草
種類は特に問いません。
入れるメリットは、葉の大きな水草を入れると、歯の裏に産卵します。
水草に付いたバクテリアなどは餌になります。
特にモス類は稚貝を育てる上で有効です。
水質を安定させる上でも、有った方が良いでしょう。
餌が有る場合、水草を食べる事は極めて希です。
ナナなど、葉の表面にコケが生えがちな物の場合、ラムスホーンのお気に入りの場所になり、葉の表面はいつもきれいになります。

6.タンクメイト
居なくても問題有りませんが、魚がいた方が良い状況になる傾向になります。
魚の排泄物、ラムズホーン、バクテリア、水草で水槽の中に小さな生態系を作る事が出来ます。
この場合、ラムズホーンを攻撃する魚は適しません。
また、オトシンやプレコの居る水槽ではあまり繁殖をしません。
推測ですが、卵を食べるか生み付けられた場所からはがしてしまうためではないかと思います。
オークションにて購入して頂いた方との会話の中で、シュリンプ類との相性は良いようで、残り餌を掃除してくれるようです。
すいません、聞きかじりで。
当家では、、ショーベタの孵化直後の稚魚水槽で活躍して貰っていますが、ショーベタに限らず、フィルターを十分に回せない稚魚水槽では水質維持の役に立ってくれます。
生きている魚を食べる事はありませんのでご安心を。

7.照明
ラムズホーン自体は光がなければ生きていけないわけではありません。
むしろ、強い照明を点けると光から逃れるように移動する傾向があります。
しかし、植物の育成と、餌となるコケの供給を行うのであれば、必要となります。
当家では、餌の主力はコケですので、コケの育成に適した光量を供給しています。

8.ヒーター
室内飼育であれば、特に必要有りません。
タンクメイト、水草に合わせて設置しましょう。
あまり出力の大きな物ですと、ラムスホーンが火傷する場合があります。

9.餌
何でも食べます。
タンクメイトの残り餌でも育ちます。

飼育方法

よほど条件が悪いか、水質を急変させなければ飼育可能です。
水質は、弱酸性から弱アルカリ性まで、魚の飼育が出来る水質であれば成長します。
ただ、水質によって殻の色目は変わってきます。
飼育の途中で急激に水質が変わると、殻に異常が生じますので、頻繁に水質を変える、例えば、弱酸性の水槽から弱アルカリの水槽へ移動させる等は避けてあげて下さい。
水温は、体外の魚が生きていられる状況であれば大丈夫です。
冬季は室内であれば、ヒーターは必要ないです。
病気については、当家では発生した事がありませんし、他の飼育者様からも聞いた事がありませんので、情報がございません。
あまり心配はないと思います。
タンクメイトの魚が病気になった場合、注意したいのが薬で、強い薬を使用する場合は別の容器に移動してやって下さい。
また、淡水の貝ですので、魚の病気予防に塩を使う場合、塩分濃度が上がりすぎないようにして下さい。(若干であれば問題ないです)

その他、気が付いた事が有れば、追記していきますが、魚が飼育できる環境であれば大概適応します。


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