飼育のワンポイント
ここでは、日頃の飼育で気づいた事、他の飼育者様とのメールの中で知った事などを書いていきます。
思いついたら、その都度書いていきますので、とりとめもなく、読みづらいコンテンツになるやも知れませんが、ご容赦下さい。
底砂について:
我が家にはラムズホーン以外にも色々な生体を飼育した水槽があります。
その中で、ガーネットストーンを使った水槽もあります。
ガーネットストーンは、その名の通り、ガーネットを粉砕した砂なのですが、底砂をこのような、細かい砂にした場合、稚貝のうちは問題ないのですが、ラムズホーンがある程度のサイズになると、ガラス面などから落ちて横になったラムズホーンの足場として軽すぎて、起きる事が出来ず、移動もままならず、餌までたどり着けずに死んでしまう事があります。
底砂は、ある程度粒のサイズがある方が安全に飼育できます。
水草とコケの攻防について:
例えば、植物用の肥料を投下した場合、コケと水草は同じ物を栄養素にして育ちます。
従って、水草の調子が良い時に、コケが競争に負け、発生しにくくなる場合があります。
コケを主食とさせている場合、この競争は飼育環境に影響大です。
ラムズホーンは、他の餌がある場合、水草を食べる事は希で、コケだらけの水槽は繁殖用としては理想的ですが、観賞用としてはいただけませんね。
美観と飼育環境、上手くバランスを取るのが悩ましいところであります。
当家の場合は、繁殖用と、観賞用は割り切って分け、繁殖用はコケだらけ。
そこで育った、稚貝を水草の茂った水槽に多くなりすぎない程度に入れて調整しますが、成長した貝の食性を変えてしまうと、殻の美しさにも影響しますので、これまた悩ましいところではあります。
人工餌について:
別項目で書いているとおり、当家のラムズホーンは基本的にコケや植物系のコリドラスタブレットで飼育しています。
その他に試した飼料として、記載していきます。(この項目は、新しい物を試した時点で追記します)
基本的に、雑食で植物系、動物系両方食べます。
しかし、食いつきに差はあるようです。
○スイミー 
スーパーなどでも入手しやすい錦鯉のあのスイミーです。
浮上性でラムズホーン飼育用としては扱いにくいのですが、水槽に入れて数分し、水分を含んだところで、潰すと沈みます。
沈んでしまった後の食いつきはかなり良好ですが、水流に散らばりやすく、水を濁します。
利点としては、量に比較して単価が安い事。
ただ、成鯉用の大袋を買ってしまうと、ラムズホーンが1000匹いても数年分の餌になってしまうのでご注意を。
○ランチュウ用飼料
沈下性で扱いやすく、小粒の物を適量入れるのに適しています。
時間が経つとスイミーと同じように散らばって水を汚しますので、量にご注意。
元々栄養価の高い餌なので、発育は良好です。
○コリドラスタブレット
当家では主にテトラ社の物を使っていますが、これはゆっくり溶けるタイプで、水を汚しにくいです。
食いつきも良好で、扱いやすい人工餌として重宝しています。
チャーミーのタブレットも使用した事がありますが、こちらはランチュウ用の餌と同じく、ふやけるのが早いので、量に注意を。
○プレコタブレット 
テトラ社の物を使ってみましたが、原材料的に食いつきが良いだろうと予測したのは裏切られ、当家のラムズホーンはあまり反応してくれませんでした。
あくまでも当家の場合であって、食性が違えば別の結果が出る可能性はあります。
○キャット 
猫用ではなくナマズ用です。
大型肉食魚用のタブレットでヒカリの製品を使ってみました。
浮上性ですので、スイミーのように、水を含んだら潰して沈めます。
食いつきは良好で、発育も良好です。
○亀の餌 
比較的食いつき良好です。
水を汚しにくいタイプを試しましたが、そのため多少食い残しても水は濁りません。
扱いは楽な部類に入ると思います。
○ザリガニの餌 
これに関しては、かなりラムズホーン飼育に向いていると思われます。
食いつきも良く、発育も良好。
甲殻類の殻と貝の殻はCaが主成分という点で共通しているからでしょうか。
○コンブ 
これは人工餌とは言えないのでしょうね。
食いつきは良好です。
コンブを使うメリットは、他の餌に比べて長期間入れておける事。
数日間家を空ける時に重宝します。
また、投下してある程度時間が経った物を引き上げれば、そこにたくさんの個体が付いているので、選別用にも使えます。
○野菜 
これも人工餌ではないですね。
私は使った事がありませんが、他の飼育者様からの情報では、ほうれん草、キャベツなどいわゆる葉物は食いつきが良いそうです。
キャベツに至っては、表面に産卵する事もあるそうですが、当然ながら長期間水に入れておくと、葉が腐るのでご注意。
また、貝は農薬の影響を受けやすく、僅かな残留農薬でも死んでしまうので、無農薬の物のみを使用するのがよいそうです。
○煮干し 
試しに入れてみました。
食いつきは良好です。
しかし水を汚しますので、少量にするのが良いでしょう。
○鶏肉 
脂身をそぎ落として入れてみました。
非常に食いつきが良いのですが、脂身を落としても多少の油が浮きます。
生物濾過が強力であれば問題ありませんが、常用としてはお勧めできません。
○乾燥クリル 
浮上している間はなかなか食べてくれません。
水を含んで沈むと食いつき良いです。
○アカムシ
冷凍物はよく食べます。
乾燥物は、なかなか沈んでくれないのですが、沈んでくれればよく食べます。
○おちた魚 
食べます。
数がいればあっという間に無くなります。
供養のために、他の生体の糧になればと思う方にはお勧めしますが、食い残すと水質悪化に繋がるし、生理的に見ていて楽しい光景ではないです。
出来れば埋葬してあげた方がよいかと思います。苦笑
、当家ではベタの孵化水槽にもラムズホーンを使っていますが、孵化したてのサイズだと流量の大きな濾過器が使えず、おちた稚魚の除去も大変なので、これらの除去はラムズホーンに任せています。(何となく残酷ですが)
ちなみに、ラムズホーンは、一部の肉食貝の飼育で報告されるように生きてる個体を食べるという事はしないようです。

ここまで読んでお気づきと思いますが、多少の食いつきの差はありますが、大概の人工餌を食べます。
そうでなければ、タンクメイトとして、水槽の掃除屋として不適格なのですが。

戻る

inserted by FC2 system